もっともっと“ダメ恋” その3
主任を「喰っちゃいな」と晶にそそのかされ、したたかに酔っぱらったミチコが主任の腕をかじり「喰ったぞーっ」と叫んだり、主任の作った朝ご飯を食べ主任の魚肉ソーセージをかすめ取ったり、古く狭い洗面所で主任とミチコがハミガキ粉を分かち合って歯を磨いて過ごすそれら「日常」のなんと愛おしいことか。
高級な場所で過ごし美味しいものを食べることなんかよりずっとずーっと貴重で素敵で大切な時間なのです。
そういうことが一緒にできるひとがいるという「恋するひとのそばにいれるという喜び」そんな形容しがたい感情に満たされているふたりに羨望や嫉妬を禁じ得ません。
過去にしばられドSな発言でしか相手への想いを表現できない主任と、腕をかじったり、肉をかすめ取ったり500円玉をあげるしか想いを伝えることのできない柴田ミチコ、恋愛偏差値の低いふたりが一緒に住み同じものを食べ歯を磨きケンカしたり笑ったりする不器用でピュアな主任とミチコの「魂のふれあい」に喫茶”ひまわり”の常連さんになりたいと切望し僥倖を得たいとする毎週火曜日なのです。
しもたん/男性 2016.3.15
(Tue) 22:39
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